
秋に入って、東京湾で鳥山の話を聞くようになると、そろそろサワラかなと気になってきます。
ところが予約しようと調べてみると、「サワラは秋〜冬」という情報もあれば、夏や早春に募集している船も見つかる。どれを信じればいいのか、最初は分かりにくいところです。
どれかが間違っているわけではなく、サワラが回遊魚で、船の営業期間も船ごとに違うからです。カレンダーを一つ覚えるより、「シーズンの軸」と「直近の情報」を分けて見ると迷いにくくなります。
軸は秋〜冬
シマノの東京湾サワラキャスティングの記事では、例年のシーズンを「秋〜冬」としています。イワシなどの小魚を追って表層に出てくるサワラを、ボイルや跳ねを探しながら撃つ時期です。
一方で、東京湾の遊漁船ポテンシャルは7〜12月と2〜3月をサワラのシーズンとして案内していて、三浦の間口港から出る一郎丸は冬場の「寒鰆」をすすめています。
並べてみると、こう考えておくのがよさそうです。
- 初めて予定を立てるなら、まず秋〜冬の募集を探す
- それ以外の時期でも、船が募集していて直近の釣果があれば狙える
「毎年この月なら必ず釣れる」という魚ではないので、月は入口くらいに考えて、最後はその年の釣果で決めるのが現実的です。
釣れる時期と、食べておいしい時期は別
「鰆」は魚へんに春と書くので、春の魚だと思われがちです。でも旬の言われ方は、地域によって違います。
千葉県のブランド「いすみ産船上活〆サワラ」は旬を11〜4月としていますし、冬の脂がのったサワラは「寒鰆」と呼ばれて人気があります。ただ、これはあくまで食べる側の話。いすみ沖の漁業の基準が、そのまま東京湾の遊漁船がサワラ便を出す時期になるわけではありません。
脂ののったサワラを持ち帰りたいなら、まず船が出ているかを確かめて、そのうえで船長に最近の魚の様子を聞いてみるのが確実です。
予約前に見ておきたいこと
募集予定
予約表に「サワラ」「ルアーサワラ」「青物・サワラ」といった便があるかを見ます。乗合で期間限定の募集をする船もあれば、仕立て(チャーター)で希望魚種として受けてくれる船もあります。
直近の釣果
本数だけでなく、何で釣れたか、どのレンジだったかまで見ておくと役に立ちます。「跳ねあり」「ブレードで底から」「ミノーでボイル撃ち」では、持っていくものが変わるからです。
釣果写真からルアーの重さまでは分からないことが多いので、予約のときに「最近は何グラムがよく使われていますか」と一言聞いておくと、買い足しをかなり絞れます。
ベイトと水深
小さいイワシを追って表層に出ている日と、反応が深い日では、釣り方がまるで違います。表層ならミノーやシンキングペンシル、深ければブレードジグが中心です。
大阪湾の例ですが、シマノの記事には「ジャーキングがハマるときは、ブレードジグはスルーされる」という話も出てきます。その逆の日もあるので、前回当たったルアーが次も効くとは限りません。記事でも、両方のタックルを船に持ち込んで試すことをすすめています。
前日の連絡
集合時刻や出船の可否は、季節や天気で変わります。前日に船宿から来る連絡や、公式サイトの更新は見ておきましょう。
「サワラがいるか」より「どう釣れているか」
直近でサワラが跳ねていても、ボイルが一瞬で終わってキャストが間に合わない日もあります。逆に水面は静かでも、魚探の反応にブレードジグを通して釣れている日もある。
なので、予約前に知りたいのは「サワラがいるか」だけではありません。
- キャスティングで追っているのか
- ブレードを沈めているのか
- ほかの魚とのリレー便なのか
- 初めてでも投げやすい人数・釣り座か
このあたりが分かると、タックルを1本にするか2本にするか、ルアーをどっちに寄せるかまで決められます。
参考にした公式情報
- シマノ:東京湾のサワラキャスティングゲーム
- シマノ:ミノーとブレードジグの使い分け(大阪湾の例)
- 東京湾の遊漁船ポテンシャル:サワラのシーズン
- 一郎丸(三浦・間口港):サワラキャスティングプラン
- 千葉県:いすみ産船上活〆サワラ
次に読む
- 全体を先に確認する → 東京湾のサワラ釣り入門
- 予約後に道具をそろえる → サワラキャスティングのタックル
- 当日のルアーを組む → サワラキャスティングのルアー選び
- 東京湾の青物全体の時期 → 東京湾の青物シーズンカレンダー
