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攻略・ノウハウ2026-10-29更新 | 2026-10-26公開

ティップラン入門|できる場所・道具・エギ・釣り方

ティップランは、エギを抱かせる技術とアタリを取る技術、道具の差が出やすい釣り。東京湾で釣っている運営者の実感をもとに、船の流し方、道具、エギ、基本の動き、東京湾以外の行き先までまとめます。

執筆: もかきち

船べりで細い穂先を見つめてアオリイカのアタリを待つ釣り人のイラスト

秋になってアオリイカの便を見かけるようになると、ティップランに行きたくなります。自分がやるのは、ほとんど東京湾です。

ティップランは、船の上でじっと穂先を見ている時間が長い釣りです。シャクって、止めて、待つ。何も起きない穂先を見つめていると、張っていた穂先がフッと戻る。そこでアワセを入れて、ズシッと重みが乗った瞬間はかなり気持ちいいです。

しかもアオリイカは、釣ったあとも楽しみが続く魚です。ねっとり甘い刺身は、「イカの王様」と呼ばれるだけのことはあります。

ただ、やってみて感じるのは、簡単な釣りではないということ。エギを抱かせる技術と、アタリを取る技術の両方がいる。そのうえ道具の差も大きい。初心者には難しく、釣る人と釣れない人の差がはっきり出る釣りだと思っています。

この記事では、始める前に知っておきたい全体像をまとめました。道具やエギの重さ、釣り方の細かいところはテーマごとの記事に分けています。

ティップランは、船を流してエギを引かせる釣り

ティップランは、船からエギを沈めてアオリイカを狙う釣りです。「ティップ」はロッドの穂先のことで、アタリを穂先の動きで取るのが特徴です。

船はアンカーを打たず、風や潮で流しながら釣ります。よく聞くのが「ドテラ流し」で、船を風に対して横向きにして流すやり方です。船が流れていくので、沈めたエギは船に引っ張られる形になり、ラインは斜めに入っていきます。エンジンを使って流し方を調整する船もあります。

基本の流れはこうです。

  1. エギを落として、着底を取る
  2. シャクって、エギを底から持ち上げる
  3. ピタッと止めて、穂先を見ながら待つ(ステイ)
  4. 穂先に変化が出たら、アワセる
  5. 1〜2回誘って反応がなければ、回収して落とし直す

ステイ中も、エギは止まっているわけではありません。船が流れる分だけ、水平方向に引かれながら泳いでいます。この「止めているのに動いている」状態をどれだけ安定させられるかが、この釣りで一番難しいところです。

なお、アオリイカの船には中オモリを使う釣りや、キャスティングで狙う便もあります。「アオリイカ船」という名前だけで同じ道具が使えると思わず、予約する便の釣り方まで見ておいてください。

難しいのは、抱かせるところと掛けるところ

初めてだと、つまずくところはだいたいこのあたりです。

  • 底が分からず、どこから誘い始めればいいのか曖昧になる
  • シャクったあとも竿が動いていて、エギが落ち着かない
  • イカが触っているのに、穂先の変化に気づけない

どれか一つでも崩れると、一気に釣れにくくなります。しかも自分では「全部やっているつもり」なので、何が悪いのか分からない。釣れなかった理由を「誘いが下手だった」でまとめてしまうと、次に何を直せばいいのかが見えなくなります。

最初は船長や隣の経験者に、底が取れているか、ちゃんと止められているかを見てもらうのが近道です。シャクリの回数を覚えるより、そのほうがずっと早く上達につながると思います。

道具の差は、ほんとうに出る

道具の差が大きい、というのも実感です。ただ、それを「一番高い竿とリールを買えばいい」に置き換えると、かえって選べなくなります。

差が出るのは、たとえばこんなところです。

  • 使う重さのエギを、思ったとおりに動かして止められるか
  • ステイ中に、穂先の小さな変化が見えるか
  • ラインが潮を受けすぎて、底取りの邪魔をしていないか

エギも、沈めば何でも同じではありません。誘ったあとステイに入ったときの姿勢の安定感は、エギによって違います。

まずは乗る船に、エギの重さ、PE、リーダー、レンタルの有無を聞く。買い足すのは、その条件で足りないところから。具体的な数字と選び方はティップランのタックルにまとめています。

東京湾以外なら、まず相模湾と伊豆

東京湾でばかりやっていると、ほかにどこでできるのかも気になってきます。

関東から行きやすいのは、相模湾と伊豆です。相模湾では、三浦半島の久留和港から出る武丸のティップランがバリバスの実釣記事で紹介されています。伊豆では、伊東港の田中丸がティップランエギングの乗合を案内しています。遠征まで考えるなら、三重の五ヶ所湾や京都の久美浜にもティップランの船があります。

気をつけたいのが解禁日です。バリバスの記事によると、三浦半島の長井から腰越にかけてはアオリイカの解禁が10月20日。東京湾と同じ感覚で9月に相模湾へ行こうとすると、エリアによってはまだ釣りができません。

行き先ごとのシーズンや、予約前に聞いておきたいことはできる場所とシーズンにまとめました。

初めて予約するときに伝えておきたいこと

予約のときは「ティップランは初めてです」と一言伝えて、道具の相談や基本動作の説明をしてもらえるか聞いておきます。「初心者歓迎」とあっても、専用竿やエギまで全部借りられるとは限りません。伊東の田中丸のように、貸し竿の用意がない船もあります。

手持ちのロッドがあるなら、機種名と対応重量を伝えると話が早いです。エギにシンカーを足した重さで相談しましょう。

当日の流し方によって、ラインが斜めに出る日もあれば、比較的まっすぐ立つ日もあります。ネットで見た角度に無理に合わせるより、乗っている船でどう釣るかを聞いてから始めるのが確実です。

困っているところから読む

知りたいこと 詳しく書いた記事
どこで、いつできるのか できる場所とシーズン
道具の差はどこに出るのか ロッド・リール・PE・リーダー
何グラムを用意すればいいのか エギの重さと追加シンカー
抱かせて掛けるまで、どう動くのか 底取り・シャクリ・ステイ・アタリ
自分だけ反応がないときに何を見るか 釣れないときの見直し

よくある質問

ティップランは初心者には難しいですか?

簡単ではありません。底を取り、誘ったあとエギを落ち着かせ、穂先の小さな変化を見て掛ける、という動きがそろわないと釣れにくい釣りです。初めてだと伝えて船を予約し、レンタルや基本動作の説明を受けられるか確認しておくと始めやすくなります。

ティップランは東京湾以外でもできますか?

できます。関東近郊なら相模湾(三浦半島の久留和港など)や伊豆の伊東港、遠征なら三重の五ヶ所湾や京都の久美浜などに案内があります。地域によって解禁日や出船期間が違うので、予約前に船の案内を確認してください。

岸のエギングと同じ道具でできますか?

そのまま流用できるとは限りません。ティップランではエギに追加シンカーを付けて40〜60g前後になることもあり、岸用ロッドの対応重量を超える場合があります。穂先でアタリを見やすいかも含めて、手持ちの仕様と船の案内を照らし合わせてください。

参考にした情報

船上で魚とやり取りする釣り人の後ろ姿

執筆者

もかきち

運営者/アングラー

釣りの総合情報サイト『なぶらブレイク』を運営。

#ティップラン#アオリイカ#東京湾#相模湾#船釣り

次は船宿とタックルをチェック

行きたいエリアが決まったら、船宿と装備をそろえましょう。