なぶらブレイク
タックル2026-09-17

船タコのPEは3号?4号?東京湾で迷ったときの選び方

船タコのPEラインで最も迷う3号と4号の違いを、根掛かり回収・底取り・感度・リールのキャパから整理。東京湾の船タコで実際にどちらを選ぶか、判断の順番を解説します。

執筆: 中嶋一博

船タコを始めるときに、ほぼ全員が引っかかるのがPEの号数です。ネットを見ると「3号」と書いてある記事と「4号」と書いてある記事が両方出てきて、どちらも理由が書いてあります。結論から言えば、どちらも正解になり得るので、判断の順番を決めておくのが早いです。

結論:船宿指定 → なければ3号から

判断はこの順番で固定できます。

  1. 船宿がPE号数を指定していれば、その指定に従う(これが最優先)
  2. 指定がなければ、東京湾の一般的なポイントは3号から始める
  3. 根掛かりでラインごと切られる回数が多ければ4号に上げる
  4. 潮が速い日に底が取れないと感じたら、号数を下げるかオモリを重くする(オモリは船宿指定を確認)

つまり、3号と4号は「上位互換・下位互換」ではなく、失うものが違う選択です。

なぜ迷うのか:船タコのPEは2つの仕事を同時にやっている

普通のルアー釣りだと、PEの号数は「魚の引きに耐えるか」でだいたい決まります。船タコは違います。タコの引きそのものは、号数を決める要因になりません。

決めているのは、次の2つです。

  • 根掛かりを引っ張って外す/仕掛けを回収する強度
  • 潮を切って、底を取り続けられる細さ

この2つは逆方向を向いています。太いほど回収は楽になり、細いほど底は取りやすい。だから「どちらが正しいか」ではなく「その日のポイントでどちらの痛みが大きいか」で決まります。

3号を選ぶ理由

  • 潮を受けにくい:糸が膨らみにくく、オモリが真下に入りやすい。底が取りやすい
  • 感度が出やすい:重さの変化=タコの抱きつきを、違和感として拾いやすい
  • リールのキャパに余裕が出る:小型ベイトでも十分な糸巻き量を確保できる
  • 一般的な東京湾の水深との相性:極端に深い釣りではないので、3号の強度で足りる場面が多い

底が取れている時間が長いほどタコに触るチャンスは増えます。釣果を素直に伸ばすのは3号側、というのが基本的な考え方です。

4号を選ぶ理由

  • 根掛かりを強引に外せる:伸ばす・引き剥がす操作で不安が減る
  • 高切れしにくい:ラインごと持っていかれて、仕掛けを全ロストする事故が減る
  • 傷に強い:貝殻や根、船べりでの擦れに対して余裕がある
  • 精神的に雑に扱える:これは軽視できません。強気に引っ張れると手返しが速くなります

根の荒いポイントに入る日、あるいはロストの多さでリズムが崩れるタイプの人には、4号の安心感が効きます。

どちらの「痛み」を取るか

整理するとこうなります。

PE3号 PE4号
底の取りやすさ 有利 潮が速いと不利
感度 有利 やや鈍る
根掛かり回収 不安が残る 有利
高切れリスク 高い 低い
リールのキャパ 余裕あり 巻き量を食う
向いている状況 潮が速い/底を丁寧に取りたい 根が荒い/ロストを減らしたい

**迷ったら3号で始めて、痛みが出たほうに寄せる。**これが一番失敗しません。最初から4号にすると、底が取れていないことに気づかないまま一日終わる可能性があります。

リーダーとノットの考え方

PE号数より、実はこちらのほうが事故に直結します。

  • リーダー:フロロ8〜12号を1m前後。長く取る釣りではありません。擦れたら切って結び直す前提で
  • ノット:強度より、結び直しやすさを優先していい場面が多いです。船タコは一日に何度も組み直すことがあります
  • 直結:リーダーを介さず直結にする人もいます。手数は減りますが、擦れた瞬間にPE本体が傷むトレードオフです

実釣での判断メモ

まとめ

  • 船宿の指定があれば、それが答え
  • 指定がなければ3号から。底を取りやすいほうが釣果に直結する
  • ロストや高切れでリズムが壊れるなら4号に上げる
  • 号数より先に、リーダーとノットを結び直せる体制を整えておく

タックル全体の組み方は東京湾の船タコ入門ガイドに、リールの選び方はタコ釣りに高級リールはもったいない?にまとめています。

執筆者

中嶋一博

編集長 / アングラー

東京近海のマグロ・青物を中心に通うアングラー。ナブラを追いかけて始めた釣行記が、なぶらブレイクの原点です。実際に乗った船宿と使ったタックルの体験を発信しています。

#船タコ#PEライン#東京湾#タックル#マダコ

次は船宿とタックルをチェック

行きたいエリアが決まったら、船宿と装備をそろえましょう。